明日を生きる意味を問う小説
当ブログの内容は、一個人が私的に「明日を生きる意味を問いかける」をテーマにした小説です
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第4話
「ねーねーおかあさん。何でこんなひろーい全部をソラっていうのー?」と幼いボクは手を広げながら言った。

「それはね、どこにいても上を見れば同じ空があるからなの。」

「空ってそんなにすごいものなんだね。」

と幼ないボクはまだ納得がいかない様子だ。それでも「おかあさん」と呼ばれた彼女はニコニコしながら答えた。

「自分より上にあるものをね、ひとってえらいとおもっちゃうみたいなの。きっとボクも大人になればわかるわ。」

「ふーん、そうなんだ、えらいってすごいことなんだね。」と幼いボクは今度は髪の毛をいじりながら言ったが、彼女は気にする様子もなく淡々とした口調で続けた。

「それでね、えらいひとがソラのことを全部決めちゃうの。」

「そうなの!?神様みたいな人たちなんだね。」とボクは今度は目をパチクリしながら言った。

「ボクの言うとおりかもしれないわね。だから神様は上にいるのかもしれないわね。だけどね、えらくなるにはね、たくさんケンカしないといけないの。」

「じゃあボクはえらくならないでいいや。ケンカすると痛いんだもん。おかあさんにたくさんバンソウコウ張ってもらわないといけないもんね」と真顔で、すねに擦り傷を抱えたかのように痛そうに言った。それを見ると、彼女はこう言った。

「そうだね。でもね、ボク。ボクのおかあさんは、ボクじゃないわ。」

ボクは、ハッと飛び上がった。そしてボクは目を開いた。

















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第3話
とびらをあけ玄関に入ると見た目より中は大きく、奥行きがあるのを感じた。

靴箱をみるとそこにはさびしそうに1つだけスニーカーが置いてあった。

ボクはそのボクが一人で住んでいることを悟った。

ボクは「ふー」と息を口からわざとだした。あけっぱなしの窓から風がボクの体へ向かってきた。

ボクの体はそれに呼応するように震えだした。髪の毛からゆっくりと水が地面に落ちる。

ボクはタオルをもっていなかった。もし持っていてもふくことはなかっただろうが。

ボクは確かな足音を聞いた。そのボクはイエに一人でさっき入っていくとだまって奥へと入っていって

しまった。ボクはいまだにイエにあがることを躊躇したままだった。

ボクはそうやって自分を守ってきた。

ボクはポケットに入っている銃をまるでカリスマの美容師がハサミを取り出すかのように取り出した。

さっきよりも冷たい風が横切る。その冷たさはボクにとっては冷蔵庫よりも冷たかった。

ボクはツバをごくんとのみ、覚悟をし銃を構えた。ボクはとても強くなった気がした。

ふと頭の後ろにかたい何かが接触したのを感じる。ボクは後ろを向くことができなかった。

ぞくっとした。目を力をいれてひらいてなんとか冷静さを保とうとしたが

「カチッ」という音を聞いたあとのことを覚えていない。



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第2話
何時間ぐらい歩いたのだろうか。

ポツポツと降っていた雨は今では避けることのできない大粒の雨になった。

さっきまであたたかかった自分の体はそれがウソのように冷たくなっていた。

これもまた生きているということなのかもしれないとふとボクは思った。

死んでしまったら冷たいということも自分では感じられないのだから変化するということを感じられる

のは生きているからなのだろう。ボクは下を向いたまま歩き続けた。

ボクができることなんてそれくらいしかない。大粒の雨はまったくやむ気配を見せなかった。

ふと急に光を感じた。久々の光にボクはなぜか助けられたかのような錯覚を覚えた。

声が聞こえた。それがボクに向けられているものだと気付くのには時間がかかった。

「キミ、こんなときに何をしているんだね?」

一億人いるであろうボクの敵の一人がボクに問いかけた。

「どこかへ旅をしています」とでも言えばよかったのだろうか。

どちらにしろボクは何も口から言葉を発することは出来なかった。

そのボクはボクの返事など気にしないかのように、続けてこう言った。

「寒いだろうから、ボクのイエにあがりなさい」と。

ボクは今時イエにすんでいるのかと内心少し軽蔑したが、そのボクにはそんなことを言わせない力が

あった。ボクの口はまるで自ら意思を持っているかのように開くことを拒んだ。

ボクはおどおどしながらも顔をあげた。

目と目があった気がした。

とても澄んでいるその瞳にはボクの心の中までうつっているように思えた。

その瞳はどこか果てしなく続く青空のように綺麗だった。


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第1話 
目覚めるとそこには誰もいなかった。いつものことだ。

ボクが起きても起きなくてもソラにとっては関係ないんだ。

そう・・そしてそれは数億人いるだろう他のボクにとっても同じこと・・。

だからボクは朝起きるといつも自分の手で体を触ってみる。

他に自分の体を触ってくれる人なんているわけがないから。

自分で触っても体はほわんとしている。

そしてボクは「あっ、まだ生きているんだ」と感じる。

ポケットの中に手をいれ、冷たい兵器を取り出す。

ボクはそれを自分の顔にむける。決して死ぬことなんてできないのに。

「ちっ」と舌打ちをして、銃弾が入っていないカチカチとしかならない銃をポケットにしまう。

やりなれた動作だ。銃弾を手にしたことなんて一度もない。

この広いソラを旅すればいつか銃弾は手に入るのだろうか?

そしたらそのときにいつはじまったかもわからないボクの人生が終わり

ボクの体はきっと冷えすぎたアイスクリームのようにかたくなるのだろう。

神様は何でボクの銃にだけ銃弾を入れといてくれなかったのだろう。

ボクは空を見上げて嘆く。

どこまでもすきとおっている青い空にこんなちっぽけのボクの嘆きなど届きやしない。

ぽつぽつぽつ

地面に雨の音がしたたる。ボクはこれから出来るであろう水たまりを壊すように

行ったことのないソラの一部に向って歩き出した。


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プロローグ
ボクはあるときソラにうまれた。昔の人はソラのことを世界とよび、世界を国に分けたらしい。

一生行くことのない国、テレビでしか映らない国なんて存在してるのかな?

ボクにとってどこにでもあるのは空だけ。

だから世界にはびこる無数のボクは世界のことを「ソラ」と言うようになった。

ソラにはボクとその他のボクしかいない。

キミはコンビニのレジ打ちをしていたカレやカノジョを覚えている?

ボクにとってのソラはレジ打ちをしている無数のカレとカノジョから成り立っていて、きっとそれは他の

ボクにとっても同じなんだ。

ボクらは常に旅をしている。自分の居場所が本当はどこにもないことを知っていながら。

ボクらは旅をすることで新しいソラを知り、少し時間がたてばまた旅をする。

ボクらの日常なんてこんなものだ。

そしてあるときその他のボクは言うんだ。

「戦争がはじまったらしい」とね

ボクに考える時間などない。ソラには、ボクとその他のボクしかいないのだから。

1対数億人の戦争がはじまるんだ。

ボクたちの武器は生まれたときに渡されるひとつの銃だけだ。

ボクらが守るものなんてボクしかいない。

だからそれ以外の武器はボクらの旅を邪魔する荷物になるだけだ。

そしてあるとき、また他のボクがボクに言う

「戦争は終わったらしい。ボクらは勝ったんだ」 とね。

この広いソラの中で、レジ打ちをしているカレとカノジョが死んだことに誰が気付くのだろう。

ボクはそう思いながら、いつも眠りにつくんだ。



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